前田敦子主演映画「イニシエーション・ラブ」を観る

2015年公開の映画。

原作の面白さを映像でどう活かすかが見所。

あらすじ

1980年代後半、バブル最盛期の静岡。

チートモ冴えない男、大学生・鈴木は、

友人に誘われ気乗りしないままコンパに参加する。

ところがそこで歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。

恋愛にうとい鈴木だったが、マユと出会って変わっていく。

自分磨きに凝りまくる鈴木だったが…。

やがて就職した鈴木は東京本社に転勤。

マユを置いて上京するが週末ごとに東京と静岡を行き来する。

しかし、ところ変われば出会いあり。

東京本社の同僚・美弥子といい仲になり

どちらとも約束しつつ運命のクリスマスイブを迎える……。

 


感想

原作を読んだのはかれこれ10年前ぐらいか。

文章だから成立するトリックと言えばそれまでなのだが

映像でどんな風になるのか興味はあった。

なるほどこうしたのか、という感じ。

ある意味原作よりいいわいな。

映像ならではの丁寧なトリックの説明というか。

(こっから先はネタばれ)

 

 

要は女は2人の男に「たっくん」と同じあだ名を付けて

二股しとったわけである。

両方とも名字は鈴木だし。

片方は「たつや」、もう片方は「夕樹」を

むりやりカタカナ扱いして「たっくん」である。

男も女も二股しとったわけだが

原作では男は両方とも失うが

女は片方消えてももう片方とそのまま付き合う

てな話だったと思う(記憶があいまいだけどたぶんそう)。

で、それを最後に鉢合わせさせて

映像で遡ってはっきりさせるやり方はとてもわかりやすい。

まあそれは学生と社会人の

「たっくん」を同一人物だと思いこませている

前提があってこそ成り立つのだが。

 

だから原作を読んでいる人はどういう風に

映像化してるのかを楽しめるだろうし

読んでなきゃまあ騙される人は騙されるかなあ。

80年代の音楽と風俗が満載なので

リアルタイムで過ごした我々にとっては懐かしいし

今の人が見たら新鮮な部分もあんだろうねえ。

しかし「SHOW ME」いいタイミングでかかるなあ。

そういう音楽をどこのタイミングで入れるかとか

いろんな見せ方が映像ならではのもので素晴らしい。

ま、2回観たくなるかどうかは別として。

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