名探偵ポワロシリーズ第31弾。
原作は同名長編ミステリ。
後のミステリ界に多大な影響を与えた名作として知られている。
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あらすじ
南米から帰ってきたヘイスティングスは、
ポワロに一枚の手紙を見せられる。
一週間前に届いたというその手紙には、
ポワロへの挑発と犯罪予告のような内容が書かれていた。
手紙にあった21日の日、
ポワロがジャップ警部に確認すると、
アリス・アッシャーという商店主が殺害されていた。
その夜、ポワロにまた手紙が届き、次の殺人を予告する。
ポワロは犯人がABCのアルファベットの順番で
殺人を行っていることを見抜くが、更なる連続殺人が。
犯人の動機は何か、そして真相は――という話。
感想
クリスティの代表的作品の一つで、
映像化もその期待に応えた見ごたえある内容。
さすがのポワロも苦労した事件で、
被害者の関係者たちが積極的に捜査に協力。
あんまりなかったのよね、こういうのは。
木の葉を隠すなら森に隠せの例えの如く(ちょっと違うかな)、
ネタバレと言えばそれまでだが、要は一つの事件を隠すために
連続殺人を起こして真の動機をごまかすという話。
今となっては多くの類似作品があるが、
当時これを考えたクリスティってやっぱり凄いですな。
メディアに情報を公開したため、
いわゆる劇場型犯罪になっていくのも今日的。
古くても常に新しいものってあんのよね。