名探偵ポワロシリーズ第26弾。
原作は同名の短編ミステリ。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
ヘイスティングスに結婚しないんですかと聞かれ、
これまでどんだけ夫婦の殺人事件扱ってきとると
思っとるんじゃボケ、と別に関西弁で言うたわけではないが
とにかく結婚なんてするもんかと話をしながら事務所に来たポワロ。
すると、ジャップ警部が深刻な顔で来ていた。
3件の宝石盗難事件を解決しなければ
クビにすると上から言われたというのだ。
事件はいずれも上流階級のパーティーの最中ばかり。
4件目もあるはずと睨んだポワロの推測通り、
宝石コレクターのマーカスが開催したコンサートの最中に事件は起きた。
容疑者はコンサートの最中に席を外していた
ロシアの亡命貴族ロサコフ伯爵夫人はじめ4人。
ロサコフ伯爵夫人に惹かれたポワロが調査に身が入らない中、
ヘイスティングスとミス・レモンが残りの3人を調べるのだが――という話。
感想
ポワロが犯人を見逃す珍しい作品。
切ないラブストーリーともいえる。
もちろん宝石事件は解決するのだが。
バックにロシア革命後という時代性もあり。
やっぱりミステリーって時代性が大事よねえ。
伯爵夫人にベッタリのポワロに対し、
周囲の3人のドタバタ感が何とも面白い。
ドタバタといっても品があるのがイギリスらしい。
で、調査に乗り出していないようで
実はきっちりやっているポワロ。
ラストシーンもいい感じで、
1時間ものの中では好きな作品。