2001年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
映画、テレビドラマ1982年版に続く3度目の映像化。
主演は中村雅俊&十朱幸代。紺野美沙子、石橋蓮司、西田健などが出演。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
13年前、ホステスと駆け落ちした兄・寿夫(西田健)を連れ戻すため、
弟・宗三(中村雅俊)は寿夫の妻・美奈子(十朱幸代)に頼まれて一緒に福井へ。
しかし説得は不調に終わり、宗三は傷心の美奈子と一夜を共にした。
それから時は流れ、寿夫は実家の和菓子屋を継いでまじめな男に。
一方、考古学大好き青年だった宗三は大学助教授となり、
同じ大学の助教授・侑子(紺野美沙子)と結婚、幸せな日々を過ごしていた。
優秀な侑子はとんとん拍子で大学教授に。
その話を聞いて万年助教授だなと自虐な気分も湧いていた宗三の前に、美奈子が姿を現す。
美奈子は松山の実業家・西田(石橋蓮司)の後妻となり、
仕事の関係で上京していたのだった。
昔話に花を咲かせるうちに、二人の関係は燃え上がっていくのだが――という話。
感想
これまた松本清張らしい人間心理のアヤ満載のお話。
脚本・那須真知子、監督・三村晴彦、音楽・佐藤充彦のトリオで、面白くないわけがない。
ドツボにハマりまくっていく中村雅俊さんが抜群に似合う。
優しいだけで実は融通の利かない男って感じがよく出てて最高。
学者としての大発見をしたがゆえに、自分の犯した殺人がバレてしまう。
こういう葛藤がドラマをよくしてくれるのよね。
十朱幸代さんはこの頃60歳近いと思うけど、違和感がない。
女優って凄いですな。
十朱さんは土曜ワイド劇場の朝吹里矢子のイメージが強いなあ。
鶴田浩二さんがボス弁護士のやつね。
あれ、あんまり再放送されんのよねえ。なんでだろ。
小道具の使い方もさすがの一言。
ラストシーンもグッとくるし、
きっちり作ればまだまだいいドラマはできると思うねえ。