名探偵ポワロシリーズ第24弾。
原作は短編『スズメ蜂の巣』。
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あらすじ
灰色の脳細胞を活かす事件に出会えず、おかんむりのポワロ。
そんなポワロを気遣って、ヘイスティングスとジャップ警部夫妻は
ポワロを夏祭りに連れていくことに。
ところが、ジャップ警部の妻が大幅に遅刻。
ポワロとヘイスティングスはタクシーで先に会場へ。
そこでポワロは、旧友の息子・ジョンと再会。
ジョンはファッションモデルのモリ―と婚約していた。
ポワロはお茶の葉占いをする中で、
ジョンの周囲に事件の匂いを嗅ぎ取る。
ポワロは事件を未然に防ぐため、動くのだが――という話。
感想
余韻という点ではシリーズ屈指のエピソード。
不機嫌だらけの冒頭とは対照的に、
人間味あふれるポワロの佇まいが見られるラストが素晴らしい。
ま、事件ていうか未遂の件に関しては
それほど特筆することは何もないのだが。
ジャップ警部はおなかぶっ壊れてダウン。
ヘイスティングスは無邪気に写真を撮りまくる。
現代だったら肖像権がどうたらこうたら言われそうだ。
ミスレモンはフィットネスクラブへ。
この頃からあったのね。
大がかりなトリックやどんでん返しがあるわけではないが、
印象に残るエピソードの一つ。