懐かしの土曜ワイド劇場「ふたつの町のひとりの女」を観る

1993年土曜ワイド劇場にて放送。
原作は藤本義一の同名小説。
主演は桃井かおり。伊原剛志、三田寛子、織本順吉、北村総一朗などが出演。

あらすじ

大地主・黒田(織本順吉)のもとを訪れる女性を
駅に迎えにきた甥の美術教師・相馬(伊原剛志)。

そこに現れたのは、いかにも水商売やってました感じの
康子(桃井かおり)だった。

黒田が通っていたキャバレーで働いていたらしい。
相馬が立会人となって、二人は結婚することに。

結婚の話は田舎町でたちまち噂となり、
康子は財産目当てで結婚したと大騒ぎ。

相馬の恋人・里美(三田寛子)は
相馬にちょっかいを出す康子に敵意を燃やす。

そんなある夜、里美が泥酔した相馬と康子を
黒田邸まで送ってくると銃声が。

中に入ると、黒田が猟銃を持って立っており、
傍にはタクシー運転手・飛田(立川三貴)が倒れていた。

捜査の結果、黒田の正当防衛が認められるが、
房総にいる大学の先輩を訪ねた相馬は、康子とそっくりな女と出会う。

先輩に聞いたところ、その女・敏子は
車椅子で暮らす浦川(斉藤洋介)の妻だという。

相馬が康子と敏子は同一人物なのではと疑う中、
猟に出かけた黒田が転落死を遂げて――という話。


感想

設定の妙が活かされているサスペンスドラマ。
ネタバレをすれば、一人二役なのだがその見せ方が素晴らしい。
さすが桃井かおりさんというべきか。

松本清張映画『疑惑』から十年は経ってるけど、
絶妙な匙加減がそりゃ男なら惹かれますわねえと思う。

その康子を「おばさん」呼ばわりする里美(笑)
これもなんか、ハマってんだよなあ。
ラストのセリフは、ちょっとどうかと思うけど。
あそこはもっと違うセリフがあるんじゃないかいなと。

伊原さんのナレーションがこれまた、
なんちゅうか相馬の人柄がよく出てていいよねえ。

これ、土曜ワイド劇場なんだよな。
どっちかといえば、火曜サスペンス劇場っぽいけど(笑)
2時間サスペンスが完全に姿を消そうとしている中、
こういうのもっと再放送すりゃいいんじゃないかねえ。

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