1984年土曜ワイド劇場にて放送。2時間半のスペシャル版だった。
原作は松本清張の同名長編小説。1971年に連ドラ化されている。
今回の単発版の主演は渡瀬恒彦&坂口良子。
津川雅彦、萩尾みどり、北村和夫、加藤武、山口果林などが出演。
あらすじ
研究一筋の堅物男・小関(渡瀬恒彦)は大学の助教授。
一方、中学からの幼馴染・折戸(津川雅彦)は社交的で、
次期教授とも呼ばれる野心家でもある。
女っ気ゼロの小関と違って艶福家の折戸は、
妻・睦子(萩尾みどり)がいても人妻・幸子(山口果林)とW不倫中。
ある時、小関は研究に向かった先で
タクシーを待ち続けている出版社に勤めるOL・達子(坂口良子)と知り合う。
ひょんなことから知り合った小関と達子は次第に接近していくが、
浮気していた折戸と幸子が殺人事件に巻き込まれた際、
小関と達子の名を騙ったことから、意外な展開に――という話。
感想
昔観た時はパッとせんしょーもない話やな~と思ったけど、
今観るとなんだか味わい深い内容に感じちゃう。歳のせいか。
ま、サスペンスとかミステリーを期待すると外れますわな。
男と女の機微というか、そういう点の感じ方が変わったのかもね。
サスペンスにしたけりゃ、折戸が主人公じゃないと成立しないですな。
ところどころのセリフが含蓄あるというか。
渡瀬さんが良子さんに頭ポンってするところとか、
良子さんと果林さんの会話とかね。
ラストの「葦の浮船」ってそういうことか~とか。
昼ドラの方が向いてんじゃないかな、こういう題材は。
なんか単発だと、もの凄く淡々としているからなあ。