1980年に土曜ワイド劇場枠にて放送。
原作は小林久三の同名ミステリ。
主演は坂上二郎、伊藤孝雄、長内美那子、片桐夕子、草野大悟などが出演。
あらすじ
神奈川地検のエリート検事・倉森(伊藤孝雄)は
妻・征子(長内美那子)、娘・留美子と幸せに暮らしていた。
貴金属店主(土方弘)の賄賂を突き返すぐらい潔癖な倉森だが、
それが基で叱責を受けた征子はめっちゃ情緒不安定になる。
危ない運転したあげく、無人で動いている霊柩車を
見たもんだからさらに錯乱状態に。
紅茶に蠅が浮かんだぐらいで何か不吉なことが起こると言い出す
征子なもんで、その後買い物に行って万引きをしてしまう。
それを見ていたシルビアのママ(片桐夕子)。
家まで後をついていき、出方次第によっちゃ忘れてあげるわよ~と話す。
で、なんやかんやあって倉森が夕子しゃんのところにご挨拶に。
ところが、過去の出来事からエリート大嫌い夕子しゃんは逆ギレ。
争ったあげく、倉森は夕子しゃんを絞め殺してしまう。
さあここからが大変だ。
倉森も動いている霊柩車を目撃するし(しかも死んだはずの夕子しゃんが運転!)
高校時代の同級生の夜明けのじゃない松田刑事(坂上二郎)はごまかさなあかんし、
いろいろなことが積み重なりてんやわんや。
なぜ無人霊柩車は動いていたのか?
その時夕子しゃんは生きていたのか?
そして事件の真相は――という話。
感想
種明かしをしてみりゃ別にどうということはないのだが、
エリート検事が崩れていくサスペンスが見どころの作品。
草野大悟、井上昭文、江幡高志といった名バイプレーヤーの登場が楽しい。
しかし征子は情緒不安定すぎやしねーか。
よく今までやってこれたな、おいおいみたいな。
初期土曜ワイド劇場テイストを楽しむにはおススメかも。