古谷一行主演・松本清張ドラマ「夜光の階段」を観る

1986年火曜サスペンス劇場にて放送。
単発のドラマとしてはこの作品が最初。
主演は古谷一行。辰巳琢郎、坂口良子、加賀まりこ、松尾嘉代、名古屋章などが出演。

あらすじ

東京地検の検事・桑山(古谷一行)。
彼は枝村幸子(坂口良子)殺害事件で
無期懲役の判決を受けた岡野(小倉一郎)の弁護をするため、
函館への栄転を蹴って検事を辞めることにした。

事務官の桜田(名古屋章)も桑山に同調し、
岡野の無実を晴らすために検察庁を退職することに。

桑山と桜田は美容師の佐山(辰巳琢郎)が幸子殺害の真犯人と確信していた。

貧しい暮らしから這い上がった佐山は
幸子だけでなく過去にも罪を犯していた。

いずれも疑いをかけられることなくやり過ごしてきた佐山を
桑山と桜田は追い詰めることができるのか――という話。


感想

丁寧な作りでよくできているドラマだとは思うけれど、
長い割には結末があっけないというか物足りないというか。

原作は佐山が主人公の一種のピカレスクロマンだったと思うけれど、
検事の桑山を主人公にしている割にはそこが活かされていないというか。

1つは10年前の事件の見せ方がイマイチなような気がする。
佐山の犯行だと提示するなら、その後に活きてくるようにしないといけないのでは。

現在⇒過去⇒現在進行形っていう構成はさておき、
もっと桑山の視点でガンガン行ってもらう方がこの場合ノレる。
丁寧に描かれているのは佐山の方なんだよね。

見せ方の難しさを教えてくれる作品。

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