1981年1月2日から3日間放送された大型時代劇。
TBS創立30周年記念番組として5億5千万円の製作費が投じられた。
原作は司馬遼太郎の同名歴史小説。超豪華キャストが話題を呼んだ。
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あらすじと感想
主なキャストは以下の通り。
東軍
徳川家康・・・アドリブはどれだけあったのだろう森繫久彌。
本多正信・・・腹黒さが際立つさすがの三國連太郎。
鳥井元忠・・・やっぱりハミングが聞こえてしまう芦田伸介。
福島正則・・・年齢違い過ぎやせんか丹波哲郎。
加藤清正・・・めちゃくちゃ似合うぞ藤岡弘。
西軍
石田三成・・・愚直で堅物な役ならお任せ加藤剛。
島左近・・・・存在感が抜群すぎる三船敏郎。
小早川秀秋・・耳はピクピクしないぞ国広富之。
大谷吉継・・・この人が出る時代劇にハズレ無し高橋幸治。
毛利輝元・・・これまた似合い過ぎる金田龍之介。
その他
初芽・・・・・とにかく綺麗だ松坂慶子。
豊臣秀吉・・・さすがとしか言いようがない宇野重吉。
前田利家・・・これまたさすがだ辰巳柳太郎。
とにかく端役に至るまで豪華すぎて口ポカーンとなる。
石田三成を主人公として描いた初めてのドラマとして知られるが、
見れば見るほど「こいつ、アホやなあ」と感じてしまう。
だいたい森繁久彌&三國連太郎VS加藤剛&三船敏郎。
この時点で勝負あったとなんか思ってしまうでしょ(笑)
老獪VS愚直の極みの構図ですよ、これ。
三成に付いた人々がかわいそうで仕方がない。
川津祐介が演じる小西行長が叫ぶ
「お主は西軍の総大将だが、19万石の大名でしかないんだぞ!」ってまさに正論。
己の分をわきまえるってのは大事やね。
第一夜、第二夜、第三夜と別れているが、第二夜が好きかな。
徳川家康と鳥井元忠のシーンと、石田三成と大谷吉継のシーン。
どちらもグッときますなあ。特に高橋幸治さんのカッコいいこと。
こうやってみると豊臣家が潰れたのもわかる気がする。
やっぱり秀吉は武家というか武士を育てることはできんかったのよね。
三成にしろ、福島正則にしろ、その他にしろ。
そういう点では信長&家康と秀吉とではだいぶ差がある。
関ヶ原やその後の戦いの遠因って一番は秀吉にあると思うなあ。
己自身は己の才覚で伸ばせても、家は何代も続いてナンボなところですからな。
取材で医者とか接してもそう感じるし、まして武家なんか尚更ですわねえ。
最近の研究では関ヶ原は接戦どころか、
最初から東軍が圧勝した説もあるらしい。
ま、いろいろ研究も進んでるんでしょうが。
しかし、淀殿のキャラっていまいちよくわからんよね。
ある意味、憎き仇の子どもを産むことになったわけで。
そのあたり、新機軸があってもいいような気がしますな。