2008年テレビ東京系で放送。
原作は松本清張の同名短編ミステリ。
主演は三浦友和。田中好子、竜雷太、平田満、小嶺麗奈などが出演。
あらすじ
交通省局長・魚住(三浦友和)は次期事務次官確実なエリート街道まっしぐらの男。
妻・早紀子(田中好子)の父・五十畑(竜雷太)は代議士で、その後釜も視野に入れていた。
そんな絶好調男・魚住は当然下のバットも絶好調。
福島へバス路線の視察に行ったついでに、浮気相手のホステスを温泉に呼び寄せていた。
路線廃止反対の対応だけでなく愛人・麻子(小嶺麗奈)の対応にも四苦八苦している
バス会社支店長・鶴原(平田満)の宴会の誘いに顔を出したことにしておいてとつれない態度。
そりゃそうだ、温泉旅館ではホステスが待っている。
ついたよ~んと部屋に入って風呂場を覗いた魚住だが、なんとホステスが死んでいた。
オーマイゴッド。ここからエリート魚住の転落がスタートした――という話。
感想
薄味。アメリカンコーヒーより薄い感じ。
いろいろツッコミどころはあるのだが・・・
まず、死体は風呂場で浮いててくれよ(笑)
あれじゃ死んでるかどうかなんてわかるわけねーだろ。
寝てるかもしれんじゃないの、とりあえず体ゆすってドボンとなるとかあるだろ、いろいろ。
なんかああいうとこを省かれるというか安易にやられるとイライラする。
まあ魚住にはちーとも同情する気にはなれん。
いろいろ妄想で推理するのだが、さっぱり当たらない男(笑)
エリートたって勉強できるだけがエリートじゃないわな。
鶴原に脅迫されるし、福島から来た刑事にはいらんことしゃべるし自業自得。
哀れ事務次官、その後の代議士の道もパーに。
真犯人はホステスを鶴原の愛人と勘違いした麻子だったのだ。
タクシー運転手になった魚住。
ラストに希望があるっちゃあるかもしれんが、まあそれもどうかと。
いろいろと不完全燃焼な作品。