1991年火曜サスペンス劇場枠で放送。
松本清張原作の中でも映画・テレビドラマ化の多い作品。
主演は真野あずさ。増田恵子、林隆三、神山繫、岸部一徳、芦川よしみなどが出演。
あらすじと感想
知ってる人には特に説明の必要もないぐらい有名な作品。
見合い進められた禎子が結婚するんだけど、まもなく夫・憲一が謎の失踪。
社の仕事引き継ぎに夫が行った前任地の金沢に禎子も行ってみる。
そこでさまざまな事件が起き、またいろんな人々の過去が絡んで――って話。
これ、いろいろ作品観てて
いつも思うのは何で憲一は禎子と結婚したんかねえ。
アンタ、結婚したらあかんのちゃう?
で、禎子も禎子でなぜにそこまでこだわる?
だいたいどれもこれも失踪にまつわる謎や
主要人物の過去についての話が書くんだけど
肝心かなめの結婚したばかりの夫婦の心の結びつきってとこは弱い気がする。
そこをもうちょっと納得いくように持ってかないと
禎子が非常にマヌケというかバカというか何してんのアンタ状態になる。
結構多いんだよな、そういうの。
だいたいドラマ性でいえば佐知子とか久子側にあるからね。
ケイちゃん、もっとフィーチャーしてほしかったな。
またいずれドラマ化されることもあるだろうけど、
そろそろ禎子のキャラは違う感じでもいいんじゃないかなあ。
夫を捜す動機付けを丁寧にするか、
もしくはそれを感じさせないぐらいすっ飛ばすか(笑)
本作なんか特にそうだけど、なんか「ここ!」ってとこがないんだよな。
あとやっぱり季節は冬じゃないとねえ。
夏の岸壁は雰囲気が違い過ぎてどうしようもない。