松本清張ドラマ「火と汐」を観る

1996年金曜エンタテイメント枠で放送された2時間サスペンス。
原作は松本清張の同名ミステリ。
主演は神田正輝。内藤剛志、南果歩、竜雷太、勝野洋などが出演。

あらすじ

芝村モーター三代目で将来は社長の座が約束されている健介(神田正輝)。
現在は副社長として何不自由なく過ごしている健介の趣味はヨット。

ある日、健介は社員の上田(布川敏和)とともに
油壷から三宅島を巡る3日間のヨットレースに出発する。

それを見送りに来た妻・美弥子(南果歩)は
同級生と奈良へ行くと称して京都へ向かう。

京都で待ち合わせていたのは健介の友人で劇作家の曽根(内藤剛志)。
しかし、大文字焼きを見に行った際、美弥子が突然姿を消す。

翌朝になっても戻ってこない美弥子の荷物を持って横浜に帰った曽根。
健介がレース中の事故で入院していることを知りお見舞いの電話をする。

やがて事故で海に落ちた上田の遺体が見つかり、
続いて曽根の家の近くから美弥子の死体が発見された。

容疑者として取り調べを受ける曽根。
しかし、東(竜雷太)と神代(勝野洋)の両刑事は
健介の完璧と思われるアリバイに疑問を持つ――という話。


感想

ドックVSゴリさん&テキサスという
「太陽にほえろ!」が好きな人にとってはなかなかの展開。

健介がエリート実業家で
曽根が理想を追う劇作家という対比もいい。
しかし援助してもらってあれこれ言える義理かいなと思わんでもない。

このテの海洋ミステリといえば
西村京太郎「赤い帆船」なんか連想しますな。

一番かわいそうなのは口封じで殺される上田。
凄い哀れなんだけどフッくんが演るとそこまで思わないのはなぜだろ。

オーソドックスな感じだけど
キャストも含め味のある作品。

2009年にもドラマ化されているので、そのうち見比べてみたい。

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