2001年4月TX系「女と愛とミステリー」枠で放送。
原作は1984年出版、夏樹静子の同名長編推理小説。
田中好子、風間杜夫、隆大介、石橋蓮司、ひかる一平などが出演。
あらすじ
CM制作会社で働く青山(風間杜夫)は
モデルの加代子(あいざわかおり)と婚約中。
そんな婚約するほどええ女にはチートも見えんが、とにかくそういうことだ。
青山にはサスペンス御用達の前妻・理恵(二宮さよ子)との間に
8歳の息子・昇がいたのだが、加代子にはまったく懐かない。
おまけに昇と仲のいい同級生・ミドリまで懐かない。
「ガキのくせになめんなよ、ゴラァ!」と言いたい気持ちを
抑えてんのかなんなのかよくわからんが、加代子は青山とはうまいこといってる。
そんなある日、青山は昇とミドリ、
そしてミドリの母親・冴子(田中好子)を真鶴の別荘に誘う。
婚約者がいるんでしょ、アンタ。
冴子は加代子の存在を気遣い、丁重にお断り。常識人。
で、しゃあなしに青山は昇と別荘に向かう。
何を期待しとったんじゃお前は、という話なのだが中に入ってビックリ仰天。
加代子が死んでいたのだ。
警察の調べで死因は薬物による心臓麻痺。
側に落ちていたウイスキーのグラスからは亜ヒ酸が。
それは以前、昇とミドリが触って遊んでいたもの。
さらに意外な事実が発覚して、加代子を殺したのはいったい誰――という展開。
感想
なんちゅうか気持ちの乗っていきようが難しい話。
青山も青山なら、冴子も冴子というか。
事件のカギを握るのは冴子の過去なのだが、
その絡みがイマイチ感がぬぐえないのよねえ。
冴子の夫を青山が正当防衛で殺してしまい、
その時ミドリを妊娠していた冴子は一人息子を手放すことに。
というのがまあキーなのだが、これがイマイチピンと来ない。
今まで何をしとったんだアンタ、というのが先に来る。
そのあたりの整理がもっとあればねえ。
青山の視点なら青山、冴子なら冴子ってもっとはっきりした方がいいような。
原作がどうなっているのか比べてみたいですな、こういうの観ると。