1998年フジ系列の金曜エンタテイメント枠で放送。
原作は松本清張の同名短編小説。
石橋蓮司、風間杜夫、大谷直子、斉藤由貴、石丸謙二郎などが出演。
あらすじ
住宅地のはずれで男が車の中で殺されているのが見つかった。
被害者は化学メーカーの課長・草村(風間杜夫)。
捜査にあたった殿山刑事(石橋蓮司)は草村の妻・淳子(大谷直子)に事情を聞く。
彼女は犯人に心当たりはないというが、殿山は何かを隠しているのではと疑う。
お通夜の席で殿山は弔意に訪れたユリ(斉藤由貴)に目を付ける。
ユリは草村の愛人で、淳子は何度もユリの家に怒鳴り込んでいた。
殿山は淳子とユリの周辺を調べ、淳子が草村に新しい保険をかけていたことを掴む。
だが犯行時刻、淳子はユリの家に押しかけており
皮肉にも憎み合う者同士が互いのアリバイを証明することに。
白髪を染め薄化粧をするなど若づくりに励んでいた草村を殺したのは誰か。
殿山が草村の会社での評判を調べると意外な事実が浮かんできた――という話。
感想
オーソドックスといえばオーソドックスな作り。
丁寧な感じが好感が持てる。
しかし大谷直子さんもあまり幸せになったドラマを見たことがない(笑)
石橋蓮司さんの頭トントンはものすごーく共感できる。
世代的にドンピシャアイドル・斉藤由貴さんもハマっている。
老いに抗いたい風間杜夫さんは俳優初期を思い出させる。
オーソドックスだからというわけではないが、
ミステリにこなれた人なら途中で真相はピンときますな。
ていうかそれしかないし、それ以外の方法で行くと
なんじゃそりゃという風になってしまうから。
原作は1982年にもテレビドラマ化されていて、
こちらはテレ朝「春の傑作推理劇場」1時間ものですな。
この枠は「駆ける男」もドラマ化していたような。
なかなか見比べる機会はないけど、再放送かDVD化してくれりゃ嬉しい。