1983年10月火曜サスペンス劇場で放送。
原作は佐野洋。浜木綿子&長門裕之が主演。
他には泉じゅん、川上麻衣子、石田太郎、深江章喜などが出演。
あらすじ
脱サラ(古いな)してギフト商会を起業したはいいが、
ヘタ打って1000万の借金を作った桂健夫(長門裕之)。
妻・春代(浜木綿子)は夫の兄・健一(長門裕之:二役)の喫茶店で働いている。
兄貴はめっちゃ人が良く、役に立てなくて悪いなあって感じ。
いきなり死亡届を見せて代わってやれればなんて言っちゃう。
そんな兄貴とは違い、弟にはちゃっかり愛人・純子(泉じゅん)がいた。
で、喫茶店で春代が働いていると息子・良介(新福浩一郎)から電話が。
病院に行くと刑事がいて健夫が電車にはねられて死亡したというのだ。
気絶する春代だが、さらに気絶するような出来事が。
なんと死んだのは兄の健一だったのだ。
健夫は2000万の保険金目当てに
死んだのは自分ということにしておこうと春代に提案。
しかし、愛人が結婚を要求してくるわ
離婚して妻に引き取られた健一の娘・妙子(川上麻衣子)は訪ねてくるわで――という話。
感想
死亡届のアイデアが抜群な作品。
昔は兄弟の名前ってこういうつけ方が多かったしあり得る話。
こういうところに目を付けると新機軸はまだまだありそう。
心理サスペンスが魅力的に迫ってくるのは浜木綿子さんと長門裕之さんのなせる業。
室生亜季子&暗闇指令だ(笑)
特に長門裕之さんの二役の使い分けがうまい。
最初弟はかわいそうな奴に思えたのだが実はただのいいかげんな男だったのだ。
ラストもいいしね。因果応報っちゃそれまでなんだけど。
『家路』はいい曲だよなあ、いつ聴いても。サスペンスに合いますな。
曲が流れてからもドラマがあるってとこが大事。
ああいう見せ方は参考になりますねえ。
子どもが凄いいい子なんだけど、あれがグレてる子だったらどうだろう?
また違ったニュアンスの話になってくかな。
そうすると子どもの比重が増えてバランスが悪くなるかもしれんけど。
原作を読んで比べてみたいですな。