1983年土曜ワイド劇場で放送。
原作はもちろん松本清張の同名小説。
意外にもドラマ化は現在のところこの一度だけ。
主演は片平なぎさ。森本レオ、ちあきなおみ、谷隼人など結構なメンバーが揃っている。
あらすじ
父親が亡くなったので離れ離れになっていた姉・藤子(賀田裕子)と
暮らしたいとわざわざ博多のマンションを訪ねてきた早苗(片平なぎさ)。
ええ歳こいて何でわざわざ姉と暮らそうなどと、
なんて野暮なことは言いっこなし。暮らしたかったのだ、とにかく(笑)
ところが姉はなんやかんやといって渋る。
親が離婚した時、早苗は父について藤子は母について15年。
今さら生活が違うってごもっともな言い分。
早苗はそんなことはお構いなしに暮らしたいアピール。
客が来るというので帰るものの、それが姉妹の最後だったのだ。
藤子がパトロンの印刷会社社長(織本順吉)と死体で発見される。
事故に見えたが、あることから疑問を持った早苗は
藤子の死の真相を探っていく――という話。
感想
方言でしゃべるなぎなぎがめちゃくちゃ可愛い。
姉に冷たくされても空気読めない感じはイタくもあるが(笑)
この頃には西本刑事やってたっけ森本レオが極悪人。
社長と姉を殺して社長の奥さん(ちあきなおみ)も殺す。
レオの相棒が谷隼人。
原作はレオが主人公のピカレスクロマンだが、
ドラマはこれでもかというぐらいなぎなぎが事件の真相を追う。
終盤のどんでん返しは結構面白いんだけど
その後の結末は雑っちゃ雑な気がせんでもない。
まあ他に方法があるかといえばそうないんだけど。
山本直純さんの音楽がちょっと変わったドラマの雰囲気に合ってますな。