懐かしの火曜サスペンス劇場「隠された誘拐」を観る

1984年9月11日火曜サスペンス劇場で放送。
原作は連城三紀彦「過去からの声」。
監督は澤田幸弘、主演は渡瀬恒彦。
浅茅陽子、蟹江敬三、松本留美などが出演。

あらすじ

所轄の敏腕刑事・岩本(渡瀬恒彦)。
妻(浅茅陽子)と息子が一人の岩本は幸せに暮らしていたが、
唯一の不安は息子が重い病気にかかっていること。

ある日、幼稚園からの帰り道息子が誘拐される。
犯人は岩本に恨みを持つ岡野(蟹江敬三)。
こういう役やらせたら昔の蟹江さんにかなうものはいない。

そしてこれまた追う刑事をやらせたらぴか一の岩本・渡瀬。
ところが、身代金二千万を要求されて手も足も出ず。

数時間後、ある商事会社の子どもが誘拐されて、
我が子誘拐されていようが何しようが捜査に当たる岩本。

同僚の刑事(江藤潤)が心配する中、岩本の思惑は――という話。


感想

なかなか評価の難しい作品。
ラストを男の美学ととるか、間抜けな感じと取るか。

どっちかというと後者じゃないかなあ。
逆恨みされて身代金要求されて、
金作れないから違う子ども誘拐して同じ金額の身代金要求。

なかなかこれにシンパシーというか
共感を覚えるのはちょっと難しいものがある。

主人公が誘拐された子どもを取り戻すために
何かを証明しようとする話は例えば笹沢左保「他殺岬」がそう。

この場合はルポライター(だったかな)の主人公が
自分が書いた記事が原因で自殺した誘拐犯の娘が
実は他殺だったことを証明しようとする話だった。

ま、これならわからんでもないんだが
身代金調達に刑事が(嫁も共犯で)違う子ども誘拐して身代金。

アイデアの新しさは認めるけどねえ。
脚本家はあまり好きな人ではないな。
そのあたり原作ではどうなっているのか。
今度読んでみよ。

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