1979年9月29日土曜ワイド劇場で放送。
7作まで続いた渓流釣りシリーズ第1弾。
原作は太田蘭三、記念すべき第1回の主演は緒形拳&池上季実子。
大坂志郎、小林稔侍、西田健、片桐竜次、夏樹陽子、安部徹などが出演。
奈美悦子、弓恵子もいる。なかなか豪華だ。
あらすじ
売れない推理作家の釣部渓三郎(緒形拳)。
趣味は渓流釣りである日、山登りの最中に
美人女子大生・上条アキ(池上季実子)と知り合う。
違う日に多摩川で釣り仲間の大沢警部(大坂志郎)と釣りをしていると
ジャブジャブ川に入って行く男を見つける。
釣部と大沢の制止も虚しく、男は事故死。
二人の目からは覚悟の自殺にしか見えなかった。
駆け付けてきた男の娘を見て釣部はびっくり。
山中で知り合ったアキだった。
アキは父は不動産社長の菱川(安部徹)に殺されたのだという。
菱川はアキの父親だけでなく、あちこちで不動産を騙し取り巨額の富を築いていた。
復讐してやると語るアキを止める釣部。
ところが、菱川が本当に奥深い渓谷で殺され、アキに疑いがかかる。
アキの無実を信じ、奔走する釣部だったが――という話。
感想
久々に観たけどまだおなじみのテーマソングはない時代で、
ダウンタウンブギウギバンドの「ブルー・グレー・ロマンス」が鳴り響く。
工藤栄一監督は柳ジョージ使ったり、いろいろ実験的な作品を撮ってましたな。
ミステリとしては正直どうということはないんだけど。
まあメンツみりゃわかるだろ。
誰が殺され、誰が怪しくて、誰が真犯人か(笑)
ある意味わかるのが凄いけど。
それだけキャラがたってたのよね、昔の人は。
渓流釣りシリーズって後の林隆三・斉藤慶子コンビのイメージが強いけどね。
まあ作品数が一番多いんだから無理はないが。
最初に観たのは午前中再放送していた時代かなあ。
ABCで9時半ぐらいからやってた頃。
印象に残っている話って結構覚えてるもんですな。
そういう話を書かんとねえ。単なる消費物でないものを。