1981年1月24日土曜ワイド劇場で放送。
京都殺人案内シリーズ第4弾。ゲストは三國連太郎だった。
原作は和久峻三『盗まれた一族』。
音川音次郎(藤田まこと)がなぜいつも折りたたみ傘を持つのか。
その理由が描かれたエピソード。
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あらすじ
雨の日、音川の妻が駅まで傘を届けに来る途中、
轢き逃げに会い死亡した事件からはや15年が経とうとしていた。
時効が目前となる中、手掛かりは依然無し。
やるせない思いを抱えていた音川の前に事件が。
数井水産元社員の柳田和香子が何者かに殺されたのだ。
死体は冷凍になっていたためいつ殺されたのかがわからない。
犯人の周到な仕掛けだった。
続いて数井水産でアルバイトをしていた
カメラが趣味の水島が故郷の尾道で殺害される。
音川は数井水産社長・数井浩三(三國連太郎)に目を付けるが――という話。
感想
久々に観てもやっぱりいい話だなと。
最後の取り調べのところなんかはよく覚えてる。
正直ミステリとしてはそんなにあっと言わせるものではないけれど。
そこの点に関しては他に優れているのはシリーズの中にもある。
本作の優れているところは
タイトルの「亡き妻に捧げる犯人」にあるように
一見関係ない事件がそこに向かっていくってこと。
ご都合主義と言われようが何だろうが、やっぱりこういう話はノレる。
まあ「飢餓海峡」とか「時間よ、とまれ」とか先行作品はあるけど。
傘のエピソードは本当にキャラクターづくりの参考になる。
初期は小林かおりさんが洋子役。一番似合ってたけどね。
この頃「必殺仕事人」で左門の妻やってたし。
その影響のキャスティングなのかな。
必殺シリーズのスタッフ達が作り上げた京都殺人案内。
この時の藤田まことと同い年なのかあ…
光陰矢の如しってのはホントだね。