緋牡丹博徒シリーズ7「緋牡丹博徒 お命戴きます」を観る

1971年公開の緋牡丹博徒シリーズ第7弾。
監督は加藤泰、主演はもちろん藤純子。
鶴田浩二、若山富三郎、待田京介、河津清三郎などおなじみの皆さん。

あらすじ

舞台は明治末期の上州。
矢野竜子(藤純子)は賭場のいかさまを巡ってピンチになるが、
結城組の結城菊太郎(鶴田浩二)に助けられる。

その頃、熊谷で軍部の兵器工場が原因の公害が発生。
菊太郎は被害を受けた農民たちを助けるため奔走。

ところが、毎度おなじみ工場の利権を握っている人が。
富岡組の組長(河津清三郎)である。

富岡は軍の畑中大尉(大木実)や工場長(内田朝雄)と結託。
いつものごとく卑怯な手を使って菊太郎を暗殺する。

さあ殴り込み…と思いきやお竜さんはまだ行かない。
陸軍省に直訴しに行っちゃう。

悪事がバレるとなりゃ損をするのはいつも中途半端なポジションの人。
いわゆるトカゲの尻尾切りってやつですな。

哀れ工場長は、一人責任をしょわされ自殺に見せかけ殺される。
菊太郎の初七日が済んだその時、お竜さんの怒りが炸裂する――という話。


感想

公害問題を仁侠映画に取り入れた珍しい話。
まあ当時それだけ問題になっていたわけだけど、
いかんせん相性がいいかと言えば…うーん。

まあ鶴田浩二が土を舐めるシーンはいいんだけど。
なんちゅうか軸がスッキリせんというかはっきりせんというか。

ま、悪もん斬っても公害解決とはならんしね。
鶴田浩二との関係性でもどちらかといえば子どもの方になってくし。

トップシーンとかシーンごとに観れば他と遜色ないんだけど。
なんかもったいない作品だなあと。

無理に緋牡丹博徒シリーズにせんでもね。
やっぱり流れ者がその土地の公害の話まで背負うとしんどいかなと。

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