ヒッチコック監督映画「舞台恐怖症」を観る

1950年製作のイギリス・アメリカ合作映画。なぜだか日本では未公開。
製作・監督はアルフレッド・ヒッチコック。
主演はジェーン・ワイマン。レーガンの最初の嫁はんですな。
そしてマレーネ・ディートリッヒ。貫禄の一言。

あらすじ

ロンドンの演劇学校で勉強中の女優の卵・イブ(ジェーン・ワイマン)。
稽古中に突如現れた大好きジョナサンに警察から追われていると助けを求められ、
裏に停めていた車で父のいる別荘に連れて行く。

その車中でやもめじゃないジョナサンは
自分と不倫してた大物舞台女優シャーロット(マレーネ・ディートリッヒ)が
夫を殺しおってん、だから彼女の着替えを取りに行こうとしたらメイドに見られちゃった、
だから助けてちょうだいなと、まあなんと身勝手な話なのよって普通は思うのだが
ジョナサンに恋するイブは「わかったわ」てなもんである。

応援してるのか心配してるのかわからんおとっつあんを尻目に、
イブは警視のスミスと知り合いになり、さらにメイドに化けて事件を調べていく――という話。


感想

結構失敗作と言われているのだが、そんなことはない。
むしろ結構オモロい。有名な作品でもつまらんのはある。

ヒッチコックお得意のユーモアもそこかしこに炸裂。
イブとおとっつあんの会話とか。このおとっつあん、なかなかオモロい。

イブが特に美人でないのもこういう時いいわな。
いかにも卵って感じで。でもこの時すでにオスカー女優なんだよね。
「ジョニー・ベリンダ」で主演女優賞獲ってるから。

大物女優に対して女優の卵が追及していくってのがいいですな。
このあたりも共感するポイント。頑張れって応援したくなる。
対するマレーネ・ディートリッヒの存在感は言うまでもない。

さらにこの映画の斬新なところは出だしちょっとしてから
10分ぐらいやもめじゃないジョナサンの回想があるんだけどこれが…ってとこ。

これは当時としては斬新じゃないかなあ。
そういうの無くはないけどこんだけ長いのはね、今でも珍しいかも。

結構ちゃんと観てないとこんがらがる映画でもあるが。
舞台というか芝居?が軸になっているなかなか面白い映画。

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