1964年公開の時代劇映画。
前年放送されたテレビ版の人気を受けての映画化。
テレビが電気紙芝居と揶揄されていた当時としては画期的なことだった。
監督は五社英雄、主演は丹波哲郎、平幹二朗、長門勇。
この三人の並びがいいんだよなあ。
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あらすじ
気ままな一人旅を続ける浪人・柴左近(丹波哲郎)。
立ち寄った村で代官の娘(桑野みゆき)を人質に
年貢減らしてくれ大作戦を行おうとしている百姓(藤原鎌足)たちに遭遇。
最初は知るかい、そんなもんと思っていた左近だが
騒動に巻き込まれてしまい、成り行き上百姓たちに加勢する。
娘大好き代官は桔梗鋭之介(平幹二朗)と桜京十郎(長門勇)を
百姓たちが立てこもる水車小屋に差し向ける。
しかし百姓の話を聞いた京十郎は、自分が百姓出身なもんで心変わり。
鋭之介はクールに知ーらないとばかり愛人(三原葉子)のいる女郎屋でのんびり。
膠着状態が続く中、柴は百姓たちの罪を問わないことを条件に
代官の娘を返して自ら捕縛されるのだが――という話。
感想
時代劇はチャンバラと娯楽だという原点がよくわかる作品。
とにかく三人のキャラの造形が素晴らしい。
この中で映画・テレビシリーズ全部に出たのは長門勇さん。
ほのぼのとした人情に篤い感じと、槍を手にした時の鋭さがカッコよすぎる。
丹波哲郎以外はこの作品でブレイクしたようなもんですわな。
最初のテレビ版の殺陣のシーンで初めて効果音が使われたことでも有名になった作品。
それまで時代劇で人を斬る時に効果音なんかなかったわけで。特にテレビでは。
そういう歴史も一つの勉強ですわな。
五社英雄監督って映画は生涯で24本だけなのね。
もっと作っているような印象あるけど。
やっぱり時代劇映画はチャンバラが面白くないと。