関本郁夫監督映画「徳川の女帝 大奥」を久々に観る

1988年公開の時代劇映画。
製作はにっかつ、配給はシネ・ロッポニカ。時代ですな。
主演は竹井みどり。「大鉄人17」以来結構好きな女優さん。
刑事ドラマや時代劇で結構悲惨な目にあっているイメージの方が強いけど。
他は西川峰子、白木万理、夏八木勲、成田三樹夫、三ツ矢歌子などそれなりに豪華。

あらすじと感想

時は11代将軍家斉(成田三樹夫)の頃。
とにかくエロが絡む話には登場する将軍として名高い(笑)

まあ50人ぐらい子どもおったらしいから無理ないけど。
15歳から将軍やって大奥でやりたい放題なんだからそうなりますわな。

松平定信を老中にして寛政の改革を進めたのはこの人なんだけどね。

そんな話はいいとしましてこの頃には武力なんざ役に立たない。
大奥にいい娘送って家斉にいかに気に入られるかが出世への道。

というわけで旗本・中野清茂(夏八木勲)は
エロ坊主の娘・お美代(竹井みどり)に目を付ける。
どう見ても16歳には見えんお美代だが、まあいいだろ。

で、年寄・花沢(西川峰子)の部屋子として
大奥に上がったお美代は心身ともに成長しのし上がっていく――という話。

まあなんちゅうか企業小説を見ているような。
いつの世でも権力闘争というのはあるわけで。
お人よしでは生き残っていけませんわな。

実在のお美代は専行院と名付けられるぐらい結構好き勝手やってたような。
権力拡大のために、寺に息抜きと称して度々帰るときに
イケメンな若い僧を準備して大奥の女たちに提供していたとか。

いつの世も人の欲望ってのは変らんもんだ。
特に当時は他にやることないもんなあ(笑)

そんな甲斐あって実の父であるエロ坊主は安泰だし、養父の清茂も出世する。
もっともそんな二人も家斉死んだらえらい目にあうのだが。

久々に観ると「大奥十八景」と記憶がごちゃまぜな感じがする。
でもなんかこっちの方が面白いような。ヒットしたそうだし。
娯楽映画だもん、面白きゃ勝ちですわな。
大奥も違った角度からアプローチしたら面白いもんができるかもしれんねえ。

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