元祖パニック映画「大空港」を久々に観る

1970年公開のアメリカ映画。
後にエアポートシリーズとなる第1作目。
出演はバート・ランカスター、ディーン・マーティン、ジャクリーン・ビセットなど。
老婦人役のヘレン・ヘイズがアカデミー賞助演女優賞を獲得。世界中で大ヒットした。

あらすじ

舞台は真冬のリンカーン空港。
大雪のために着陸した旅客機が立ち往生。
そんな悪天候の中、ローマ行きの旅客機が飛び立つ。

ところが、空港主任メル(バート・ランカスター)の調査により
飛び立った旅客機に爆弾犯人がいることが判明。

機長のバーン(ディーン・マーティン)は爆弾犯を説得する。
説得は成功したかにみえたが、乗客が騒ぎ起爆スイッチは押される。

なんとか乗客を無事に救出すべく、メルたちは決死の救助作戦を開始。
果たして乗客の運命は――という話。


感想

いわゆるグランドホテル形式で話が展開される元祖パニック映画。
それぞれの登場人物のバックボーンというかストーリーと
大雪の中、爆弾がさく裂などいろんな要素が組み合わさって重厚感が増している。

この重厚感ってのがその後のシリーズでは薄いんだよねえ。
爆弾持ち込んだ奴はテロリストではなく、妻に保険金を残したいだけ。
空港主任は遊び好きの妻に辟易し、プレイボーイの機長はCA孕ませて、など細かい。

ヘレン・ヘイズが演じた老婦人のキャラクターがまたいい。
このばあさん、ただ乗りの常習犯。お茶目な感じが面白い。
乗った横には爆弾犯人(笑)

その他、乗客の描写もいろいろと凝っている。
騒ぐ乗客をぶん殴る神父とか(笑)
サスペンスの中にもコメディ要素があるってのが大事。

やっぱり温故知新というか、見習うべきものはありますわな。
この作品を皮切りにパニック映画はパニックの部分だけがどんどんエスカレート。

それはそれで面白いのだが、事件の面白さより人間の面白さを描くことが
大事だということを教えてくれる貴重な作品だと思う。

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