野村芳太郎監督・松竹映画「事件」を久々に観る

1978年公開の松竹映画。
原作は大岡昇平、1978年度の日本推理作家協会賞を受賞した。
映画が公開されたのが6月、4月にはNHKで連続テレビドラマが放送された。
映画・テレビドラマともに法廷ドラマの認知度を高めた傑作として知られている。

あらすじ

神奈川県の山林で若い女性の絞殺死体が発見された。
被害者はスナックの経営者、坂井ハツ子(松坂慶子)と判明。

やがて警察は19歳の工員、上田宏(永島敏行)を逮捕。
宏は事件翌日からハツ子の妹・ヨシ子(大竹しのぶ)と駆け落ちしていた。

宏は罪を認めており、裁判は簡単に終わるかと思えたが
召喚される証人の語る言葉から次々と意外な真実が現れてきて――という話。


感想

映画とテレビドラマの主要キャストの違いは次の通り。

菊地弁護士――丹波哲郎、若山富三郎。
上田宏----永島敏行、丹波義隆。
坂井ヨシ子――大竹しのぶ、大竹しのぶ。
坂井ハツ子――松坂慶子、いしだあゆみ。
坂井すみ江――乙羽信子、佐々木すみ江。
大村吾一―――西村晃、殿山泰司。
岡部検事―――芦田伸介、勝部演之。

ま、凄いのは大竹しのぶが映画もテレビも同じ役を演じていること。
それだけ重要な役だし、この人をおいては他にいなかったんでしょうな。

また、テレビ版の若山富三郎の菊地弁護士には高沢順子演じる娘がいる。

小説・映画・テレビドラマともにヒットした理由として
法廷シーンを克明に描くという内容が新しかったこと、
豪華俳優陣と監督・脚本家・スタッフとの融合、
真相の意外性と地域感あふれる設定と何よりも人間の業を深く描いたことなどがあげられる。

なので最初観た高校時代より今観た方がよくわかる。
昔観た時は「何それ?」と思ったもんだ。
テレビドラマの方はDVDあるのかなあ。昔再放送で観たんだけど。なかったら出してほしいですな。

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