眠狂四郎シリーズ9・映画「眠狂四郎無頼控・魔性の肌」を観る

1967年公開の大映時代劇映画。
眠狂四郎シリーズ第9弾。
第4弾「女妖剣」以来の狂四郎の出生に関わる内容。
鰐淵晴子、成田三樹夫、久保菜穂子、金子信雄、稲葉義男などが出演。

あらすじ

馴染みの矢場女・おえん(久保菜穂子)のもとにいる狂四郎(市川雷蔵)。
「女は抱くものとしか心得ていない」と言いたい放題の狂四郎に、襲い掛かる謎の一味。

それは闕所物奉行・朝比奈(金子信雄)と家来だった。
難なく撃退した狂四郎は、ちさ(鰐淵晴子)に呼び止められる。

ちさは朝比奈の娘だった。
朝比奈いわく御所への献上品を京都まで守ってほしいという。
狙っているのは三枝右近(成田三樹夫)率いる隠れキリシタン集団・黒指党。

取り合わなかった狂四郎だが、
京都から来た女の「あなたの姉が京都にいる」という言葉や
朝比奈の妻・園枝(木村俊恵)が自害後に残した手紙を見て
ちさの護衛で京都に向かうことに。

しかし、狂四郎の行く末にさまざまな刺客が待ち受けていた――という話。


感想

設定は抜群に好み。
冒頭からマカロニウエスタン調の音楽が流れ、
狂四郎の行く末に困難がありまくる展開。

仁義なき戦い」でも夫婦役だった
金子信雄・木村俊恵コンビがここでも夫婦。

成田三樹夫さんの悪役は抜群にかっこいい。
などなど、ええとこは結構あるのだが一言でいえばカセが弱い。

なんせ穴に落とされても簡単に脱出する。
いやいや、そこはもうちょっと苦労せえやみたいな。

で、逃げられた方も逃げられた方で当然みたいな。
まあ尺の都合でいろいろカットせなあかんのかも知らんけど。

あと、金子信雄のとある設定がちょっとわかりにくい。
それから拳銃の腕利きな尼僧がなんで逃げ出すのよ。

という具合にそこかしこに突っ込みどころが多い。
このあたりをすっきりさせれば凄いアクション映画になると思うんだけどねえ。

あと、平泉成さんらしき人がいるような。
そういう「あの時君は若かった」を探すのも楽しみの一つである。

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