1964年公開の大映時代劇映画。
市川雷蔵主演の眠狂四郎シリーズ第4弾。
ちょうど東京オリンピックの時期に公開され、
シリーズ一番のヒット作となった。
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あらすじ
突如川に上がった2人の美女の土左エ門。
眠狂四郎(市川雷蔵)は隠れキリシタンから
その女たちが大奥にいたことを知らされる。
将軍の娘・菊姫(毛利郁子)は
女たちを阿片でボロボロにするなどやりたい放題。
その背後にいたのが備前屋(稲葉義男)で
阿片の密輸が露見しそうになるや否や老中を動かし菊姫を浜松に。
殺された隠れキリシタンから
狂四郎の出生の秘密を知る尼僧・びるぜん志摩(久保菜穂子)を
守ってほしいと頼まれた狂四郎は浜松に飛ぶのだが、恐ろしい罠が待ち受けていた――という話。
感想
前半はオモロい。今まで見たシリーズの中では最高。
ところがだんだん後半になるにつれてちょっとなあという感じ。
なんやろねえ、もっとシンプルにいってほしいというか。
エピソードが繋がりそうで繋がらないというか。
出生の秘密が明かされるのはラストなのだが、
もうちょっとやり方があったのではないかと思うし。
イカレポンチの菊姫がもっとクローズアップされても。
どんでん返しといえばどんでん返しなんだけどもひとつ決まってないような。
シリーズ1でも出てきた陳孫(城健三朗=若山富三郎)の使い方とか。
もっと面白くできたのではないかなあと。もったいない話。