市川崑監督・大映映画「黒い十人の女」を久々に観る

1961年公開の大映映画。
監督は市川崑、キネマ旬報ベストテン第10位作品。
船越英二、岸恵子、山本富士子、中村玉緒、岸田今日子らが出演。
何度かリメイクされていて人気が高い。

あらすじ

テレビ・プロデューサーの風松吉(船越英二)。
結婚はしているが仕事柄近寄ってくる女性は多く、また美人ぞろいだ。

妻の風双葉(山本富士子)はストレス解消で
レストラン経営に精を出していてあきらめている。

ところが、松吉はだんだん女たちの態度に不信を抱き
ついには自分が命を狙われ始めていると考え始める。

松吉に相談された双葉はある提案をするのだが――という話。


感想

舞台劇としても成り立ちそうな内容で
ブラックコメディのはしりといえる作品。

岸恵子&山本富士子が圧巻の演技。
情けなーいプロデューサーの船越英二がまた似合う。
「軽薄」という言葉がひたすらピッタリ。

当時のテレビ局の舞台裏の映像が貴重。
クレイジーキャッツも出てたりするし。

2002年に監督自らリメイクでドラマ化。
その時は小林薫、鈴木京香、浅野ゆう子、小泉今日子、深田恭子、木村多江らが出演。

なかなか豪華だ。

2016年には連ドラ化。
船越英二の役を息子の船越英一郎が演じている。
脚本を書いたのは先日結婚したバカリズム。

成海璃子、トリンドル玲奈、佐藤仁美、水野美紀、若村麻由美らが出演。

これからもリメイクはあるかもね。
「誰にでも優しいということは、誰にも優しくないこと」
本妻を演じる山本富士子のセリフだが、ところどころ社会風刺的なものがある。

こういう見せ方から学ぶものは大きいね。

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