深作欣二監督56・映画「華の乱」を観る

1988年公開の東映映画。
与謝野晶子、有島武郎、大杉栄、伊藤野枝など大正時代を描いた群像劇。
出演は吉永小百合、松田優作、緒形拳、池上季実子、松坂慶子など豪華。

あらすじ

時は大正12年。
歌人である与謝野晶子(吉永小百合)は、
歌の師匠でもある与謝野鉄幹(緒形拳)と結婚していた。

若き日に親兄弟を捨てて鉄幹と結ばれた晶子も
今では39歳となり、11人もの子供を抱えて暮らしていた。

ところが、鉄幹のうつ病がひどくなり
一家の暮らしは晶子しだいの状況に。

そんな時、晶子は作家の有島武郎(松田優作)と知り合う。
有島にはいつも美人記者・波多野秋子(池上季実子)の存在が。

何を思ったか、郷里で立候補した鉄幹は予想通り落選。
そのままかつての恋人・登美子(中田喜子)と暮らし始める始末。

演出家・島村抱月(蟹江敬三)の後を追って自殺した松井須磨子(松坂慶子)、
虐殺されたアナーキストの大杉栄(風間杜夫)と伊藤野枝(石田えり)の
姿を目の当たりにした晶子は、農地解放のため北海道に飛んだ有島を追う――という展開。


感想

まあなんせメンバーが豪華。
タイトル通り「華の乱」というか、絵巻物みたいな感じ。
大奥映画と比べても女性陣の華やかさは負けてはいませんな。

ま、結局のところ晶子と鉄幹は元さやに戻るのだが。
鉄幹って本名は寛だったのね。晶子が11人も産んどるとは知らなんだ。

松田優作とサイドカーは似合うなあ。
サイドカーと言えばキカイダーかロボット刑事しか連想せんが(笑)

フィクションなので実際の歴史とは違う点はいろいろあるわけで。
そもそも晶子と有島のロマンスなんてのは実際にはない。

だけど、そういう嘘を楽しむってのも大事なんじゃないかねえ。
何でも史実通りにするならそりゃ映画じゃないもの。

フィクションを楽しむ余裕のある時代であってほしいですな。

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