1976年放送の大河ドラマ第14弾。
庶民のために戦った英雄、平将門の生涯を描いたもの。
原作は海音寺潮五郎「平将門」「風と雲と虹と」。
主演は加藤剛、共演は山口崇、緒形拳、露口茂など錚々たるメンバー。
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平小次郎将門ってええ名前やねえ。
要するに将門が真面目過ぎたのがよかったのか悪かったのか。
京へ上ってわいろが横行している状況に辟易して
なおかつ己のことしか考えない親戚一同などにあきれて
一族の内紛に巻き込まれて勝ち抜いていく中で
朝廷そのものへの反乱のシンボルみたいに祭り上げられていく。
ま、哀れっちゃ哀れだ。
なもんで最初は加藤剛演じる将門にあまりピンとこない。
大岡越前ばりの堅物男がそこにはいる(笑)
ところが藤原純友を演じる緒形拳とかと知り合う中で
めきめきとたくましくなっていき、
山口崇の貞盛との対比とか憧れの田原藤太・後の藤原秀郷(露口茂)と
対決する頃にゃかっこいいのなんの。
越前が髭伸ばした暴れん坊将軍になったぐらいの
(例えが適当かどうかは別にして)
やりゃできるやないのアンタ状態になっていく。
ここに真野響子や多岐川裕美、吉永小百合に森昌子。
などなどいろんな女性がからんでいき、
さらには若かりし頃の蟹江敬三さんや
憎々しい西村晃さんや弱気な長門勇さんなどがご登場。
なんやかんやで結構見どころの多い大河ドラマである。