1975年放送の大河ドラマ。
シリーズ第13弾にあたる本作。
原作は南條範夫の「元禄太平記」。
忠臣蔵を柳沢吉保の視点から描いた画期的作品。
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主要人物は次の通り。
柳沢吉保(保明)……本名が兵吉だから「へいちゃん」石坂浩二。
大石内蔵助……文学座の偉いさん、江守徹。
大石りく……名付け親は谷崎潤一郎、岡田茉莉子。
浅野内匠頭……まだ眠狂四郎はやってない片岡孝夫。
阿久里……紫頭巾ではない松坂慶子。
大石主税……後に忠臣蔵完全制覇を成し遂げる中村勘九郎。
堀部安兵衛……100人に聞いたらミスキャストと言われそうな関口宏。
とか挙げだしたらキリがない豪華キャスト。
吉田忠左衛門の中村伸郎さんなんかは「大忠臣蔵」でも同じ役だったような。
さらに「大忠臣蔵」で堀部弥兵衛だった我らが加藤嘉さんは小野寺十内。
ジジイ役であることに変わりはない(笑)
で、吉良上野介はこれまたおなじみ小沢栄太郎。
憎々しいジジイを演らせたら天下一品のお方である。
当時、一番人気を博したのは
架空の人物で柳沢吉保の甥ながら
赤穂浪士たちに味方した柳沢兵庫を演じた竹脇無我。
この兵庫と内蔵助が吉保より人気を得た。
ま、そりゃそうだわな正義の味方につくわねみんな。
結局、吉保は綱吉の死後権力を失い
早々に引っ込むわけだがそれはそれで潔いのでは。
これでもかとしがみつかなかったとこだけは評価できますな。
結構黒幕として描かれることが多い吉保だが、
地元の藩政はきっちりやっていたようで評判も悪くない。
ま、そのあたりは現代も同じですな。
悪いことやってても地元で票取らんと国会には出て来れんわけで。
しかし、一回ぐらい善玉として描いてみるのも面白いかも。
そんな説得力ある作品を作れれば。