1958年公開の東映時代劇映画。
東映だけで3日に1本時代劇を
製作していたという日本映画の絶頂期の作品。
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あらすじ
太助(中村錦之助)は魚河岸で
自殺願望の幸吉(田中春男)と出会う。
聞けば大事な恋人を奪われたというのだ。
奪った男の名を聞いて太助は幸吉を連れて走り出す。
太助は大久保彦左衛門(月形龍之介)をなじるが、
よくよく聞いてみればそれは隣の川勝丹波守の間違い。
とかく悪い噂のある丹波守は
業者と結託して彦左衛門の空き地奪取をたくらむ。
太助は幸吉の恋人を取り戻すとともに
丹波守の悪だくみを解決できるのか――という話。
感想
日本映画全盛の時代だけあって
魚河岸のセットやエキストラの数が豪華。
太助のべらんめえ口調で突っ走る感じは
時代劇というより青春映画に近い。
彦左衛門の月形龍之介はさすがというか
重鎮ならではの渋い声と貫禄が魅力。
監督は沢島忠。
時代劇の名作を次々と監督しながら
時代劇衰退の中仁侠映画には行かなかった人。
そういう生き方があってもいいわね。
時流に合わすばかりが能ではない。
一心太助シリーズの第2弾にあたる本作。
堺正章のおとっつあん堺駿二さんも出てる。
中原ひとみ、桜町弘子、丘さとみの東映女優陣。
いつもなら悪役の山形勲さんが
善玉?な役どころというのも楽しい。
華やかさあふれる東映青春時代劇の一本。