市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」を観た。
シリーズ化され合わせて4作品あるが
スパイ養成学校を創立し第一期生を
送り出すまでの1作目が一番面白い。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
主演は市川雷蔵だが
学校創立者の加東大介の方が印象に残る。
見せ場はスパイ教育を受けるため
行方不明扱いになっている市川雷蔵の
身を案じるあまり敵側に利用されてしまう
婚約者(小川真由美。若い!)を
毒殺するため、会いに行くシーンである。
仕事を冷静にこなそうとしながらも
ほんの一瞬本来の感情が表れる
市川雷蔵の演技はやはり素晴らしい。
また、小川真由美さんの愛する婚約者に
再会した喜びと、その後の運命を知る由も
ない哀しみが交錯している感じが
なんともやるせない。
そういえばその昔ルパング島から
帰国した小野田さんは本校じゃないけど
陸軍中野学校の分校出身だったような。
日本はなぜか小説・映画ともに
スパイ関係はそれほどヒットしない。
外国映画・ミステリーでは
数多くの傑作があるというのにね。
ある意味日本はスパイ天国なんだけど。
いつか日本におけるスパイ小説の
金字塔を打ち立てるような作品を
書いてみたい。できるかな。