深作欣二20・東映映画「日本暴力団 組長」を久々に観る

1969年公開の東映映画。
主演は鶴田浩二。菅原文太、若山富三郎らが出演。

あらすじ

浜中組の代貸である塚本(鶴田浩二)。
彼は8年の刑を終えてシャバに帰ってきた。

浜中組は神戸に本拠を置く淡野組とタッグを組み、
横浜の桜田組と組んでいる関東連合会と敵対関係。

シャバに戻ってきた塚本はきっぱり足を洗うつもりだったが、
親分(水島道太郎)が殺されたとあってはそうもいかない。

仕方なく跡目を継ぐ塚本だが、
抗争に巻き込まれず身内をささやかに守っていきたいという
彼の想いは周囲の思惑に完全に無視されていくーーという話。


感想

小さな組が無理やり抗争に巻き込まれていく話。
こういう寡黙な鶴田浩二は抜群にかっこいい。

当時仁侠映画は大人気だったわけだが、
どちらかといえば着流しのカッコが主流で
こちらはスーツでいく現代的なシリーズ内容。

このあと4つぐらい作られるのかな。

何が凄いってラストの大組織が手打ちして
神社で歌う「君が代」の風景。

そこに乗り込む鶴田浩二。
目的を達するも自分も死んでいく。
死に方が上手いよねえ、鶴田浩二は。

興行的にもスマッシュヒット。
連打が打てる体力というのは大事ですな。

出だしのストップモーションやテロップが入るのは
後の「仁義なき戦い」にも生かされている作り方。

誰でも試行錯誤してたどり着くもんなのね。

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