1969年公開の東映映画。
主演は鶴田浩二。菅原文太、若山富三郎らが出演。
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あらすじ
浜中組の代貸である塚本(鶴田浩二)。
彼は8年の刑を終えてシャバに帰ってきた。
浜中組は神戸に本拠を置く淡野組とタッグを組み、
横浜の桜田組と組んでいる関東連合会と敵対関係。
シャバに戻ってきた塚本はきっぱり足を洗うつもりだったが、
親分(水島道太郎)が殺されたとあってはそうもいかない。
仕方なく跡目を継ぐ塚本だが、
抗争に巻き込まれず身内をささやかに守っていきたいという
彼の想いは周囲の思惑に完全に無視されていくーーという話。
感想
小さな組が無理やり抗争に巻き込まれていく話。
こういう寡黙な鶴田浩二は抜群にかっこいい。
当時仁侠映画は大人気だったわけだが、
どちらかといえば着流しのカッコが主流で
こちらはスーツでいく現代的なシリーズ内容。
このあと4つぐらい作られるのかな。
何が凄いってラストの大組織が手打ちして
神社で歌う「君が代」の風景。
そこに乗り込む鶴田浩二。
目的を達するも自分も死んでいく。
死に方が上手いよねえ、鶴田浩二は。
興行的にもスマッシュヒット。
連打が打てる体力というのは大事ですな。
出だしのストップモーションやテロップが入るのは
後の「仁義なき戦い」にも生かされている作り方。
誰でも試行錯誤してたどり着くもんなのね。