伝説のテレビドラマ・向田邦子脚本「寺内貫太郎一家」を観る

1974年1月から10月にかけてTBSで放送。全39回。
それまでのホームドラマは女性の主人公が多かったが、
本作はものわかりの悪い父親を主人公にした男のドラマ。
作曲家の小林亜星演じる石屋の雷オヤジを中心に、
毎回起こる騒動をバラエティー色豊かに描き大ヒットした。

主要登場人物は
寺内貫太郎……小林亜星。この人が「北の宿から」を作ったなんて。
  里子……加藤治子。大岡越前といい、頑固オヤジの傍が似合う。
  静江……梶芽衣子。文句なしにキレイ。さそり感ゼロ。
  周平……西城秀樹。とにかくオヤジとケンカ。傷だらけのヒデキ。
  きん……樹木希林。この頃は悠木千帆。ジュリ~の叫び。
相馬ミヨコ……浅田美代子。「時間ですよ」と同じく劇中で歌う。

その他、藤竜也や伴淳三郎、左とん平など多士済々。

ヒットした要因はいろいろあれど、
やっぱり貫太郎のキャラの濃さが大きい。
向田邦子は自分の父親をモデルにしたそうだが、
あまりにイメージが違うので当初は不満だったそうだ。

やがてはピッタリと認めてくれたそうだが、
役者としては素人の亜星さんはさぞ大変だったろう。

貫太郎は3代続いた石屋の親方の設定。
石貫の半纏がすごい似合う。

口下手で理屈より手が出る昔気質のオヤジ。
というわけで西城秀樹とひたすら乱闘。

同居するきんに対しては
「年寄りなんてのは優しくすると早死にする」などと
言い放つ有様である。

ある意味正しい気もするけど。
そう言いながら不器用に親孝行する姿がなんとも言えない。

自分の不注意で静江が子供の頃、足を怪我させたことが
貫太郎の負い目なのだが、こういう設定はそれまでなかった。

障害者をドラマに登場させることはタブーだったのだ。
平均視聴率を30%を記録し、翌年にはパート2が放送。
その後も単発で3回放送されている。

令和の寺内貫太郎一家はどんな話になるんかねえ。

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