1979年の東映アニメ映画。東映動画20周年の節目でもあった。
企画・原作・構成は松本零士、監督りん・たろう、監修は市川崑。
ラストシーンのメーテルと鉄郎の別れの場面では、
メーテル役の池田昌子さんと鉄郎役の野沢雅子さんが泣き出してしまい、
スタッフももらい泣きし、しばらくアフレコを中断したという。
ゴダイゴの主題歌も大ヒット。劇場前には長蛇の列ができた。
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あらすじ
宇宙空間を走る銀河鉄道999.
この列車に乗って夢と希望を追い求める人は多い。
そして今、一人の若者が旅立とうとしていた。
星野哲郎15歳。
ダウンタウンで親のいない少年グループを率い、
盗みで飢えをしのぐ毎日だった。
貧しい人間では決して買うことのできない銀河鉄道全線の
定期券を盗んで、機械人間のポリスたちに追われていた
鉄郎を救ったのは、メーテルという若い女性だった。
鉄郎はメーテルがあまりにも亡き母に似ているのに驚く。
この謎めいた女性はいったい何者なのか。
銀河鉄道に乗り鉄郎とメーテルの長い旅が始まる――という話。
感想
SFアニメーション映画の金字塔ともいえる本作。
スケールの大きなストーリーが今なお印象的。
機械人間に父母を殺された少年・鉄郎が
自分も千年以上の寿命を持つ機械人間となって
復習を遂げるためにアンドロメダ星を目指すところから話は始まる。
ここからメーテルとの出会い、銀河鉄道に乗り込み
様々な出来事があり鉄郎が変化していく少年の成長物語。
上映当時は観てないんだよねえ。
リアルタイムはその後のテレビ版かな。
それもあんまりちゃんと観ていない。
音楽はすごい覚えてるけど。よく笛で吹いてた。
高校生の頃に映画ちゃんと観て感動したなあ。
鉄郎の年齢層を上げたりとか、いろんな工夫がある。
ラストシーンなんかは今観ても泣けるなあ。
また、あのナレーションがいいんだよねえ。
「今、万感の思いを込めて~」に始まり
「さらば、少年の日」で終わるあれ。
そしてゴダイゴの主題歌が流れ鉄郎が走る。
映画でも小説でもマンガでも何でもやっぱりラストシーンが大切。
別に終わりよければすべてよしってわけじゃないんだけど
出だしとラストが心に残らんものはイマイチですわな。
書く側の人間としては一番技術力の違いが出るのは真ん中なんだけど。
しかしまあ、いつ観てもいい映画。