1969年公開のアメリカ映画。
脚本賞・撮影賞・音楽賞・主題歌賞と
アカデミー賞4部門を受賞した永遠の名作西部劇。
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あらすじ
舞台は1890年代の西部。
有名なガンマンであり、泥棒でもある2人組、
ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)と
サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)。
ブッチは最近、ボリビアに荒稼ぎしに行きたいと考えていた。
そんな折、別の泥棒連中の誘いにのって列車強盗。
しかも、往復2回襲うという大胆不敵ぶり。
ところが、2回目の襲撃の際に追われる羽目に。
渓谷に追いつめられ絶体絶命。
ブッチは泳げないサンダンスと渓流に飛び込み脱出。
学校の教師をしているサンダンスの彼女、
エッタ(キャサリン・ロス)のところに転がり込む。
ニューヨーク見物をした3人はボリビアに。
ところが、そこは鉱物資源に恵まれているどころかむしろ貧乏な国だった。
仕方なく銀行泥棒を繰り返すブッチとサンダンス。
ところが有名になってしまい、何をしようが大目に見られることに。
やがてエッタはアメリカ帰国を決意。
残された2人に待っていた運命とは――という話。
感想
西部劇というくくり方をするにはもったいない作品。
アメリカン・ニューシネマの代表作とも言えるし、青春映画的要素も満載。
なんちゅうてもブッチがエッタを自転車に乗せ
BJトーマスの「雨にぬれても」が流れるようなシーンは
それまでの西部劇にはなかったこと。
また、ひたすら逃げる主人公が出てくることもなかった。
このシーンや山で山賊ぶち殺すシーンのスロー・モーション、
クライマックスのガンファイト、そしてラスト・シーン――。
コンラッド・ホールのカメラが素晴らしい。
あと実名西部劇というところも面白さの一つ。
脚本賞を獲ったウィリアム・ゴールドマンは
史実を丹念に調べ上げ、8年かけて書いたらしい。
出だしのメインタイトルの凝り方、生活感のリアリティ、ユーモア。
いつ観てもいい刺激をくれる自分にとって永遠のベストワン作品。