1976年製作のシリーズ第36弾。
「構想の死角」「第三の終章」に続きジャック・キャシディ3回目の登場、
「悪の温室」以来のウィルソン刑事復活と見どころの多い内容。
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あらすじ
偉大な魔術師サンティーニ(ジャック・キャシディ)。
彼はある過去を隠し生活していたのだが、
クラブの経営者ジェロームだけがそれを知っていて
サンティーニのギャラをピンハネしていた。
ある日、2人はとうとう決裂し
サンティーニはジェローム殺害を決意。
ショーの合間を抜け出し殺害に成功。
コロンボは何度もクラブに通いショーを見るうち
殺害のトリックは見破るものの動機がわからない。
コロンボが暴いたサンティーニの動機とは――という話。
感想
ジャック・キャシディはこの作品が一番いいような。
魔術師サンティーニは他の誰がやってもサマにならんかったと思う。
憎々しい犯人役をスタイリッシュに演技する。さすが。
コロンボをステージに立たせて共演する場面が面白い。
そしてウィルソン刑事久々の復活。いい味出してんだよなあ。
ワトソン役とはまた違った良さがある。
サイドエピソードも楽しく
今回コロンボはかみさんに押し付けられた
新しいレインコートをどうにかして手放そうとする。
ついには車の中に脱ぎ捨て、
愛犬ドッグに誰か盗もうとしても見て見ぬふりせえよと告げる。
着るなよじゃあ、って話なのだがそれじゃ話にならんし(笑)
ステージで「シャレード」のテーマが流れるのは
ヘンリー・マンシーニがコロンボのテーマも書いてるからなのかな。
ラストも結構凝ってて好き。
特にあのバッと出すところ。お気に入りのエピソード。