1967年公開の大映京都映画。
主演は「橘警部」はまだまだ先の本郷功次郎。
他に赤座美代子、小川真由美、西村晃など。
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あらすじ
季節は盆。
灯籠流しの宵に旗本の三男坊、徳田新之助ではない
新三郎(本郷功次郎)は吉原の遊女お露(赤座美代子)と知り合う。
その夜、お露は下女のお米と新三郎の長屋へ。
そこで新三郎はお露が武士の娘でありながら
吉原に売られた不幸な身の上を知る。
新三郎はお露に同情し、お米の頼みもあって契りを結ぶ。
同じ長屋に住んでいる伴蔵(西村晃)はそれを見て仰天。
なんとお露の裾が消えていたのだ。
泡を食った伴蔵は易者の白翁堂(志村喬)のもとに駆け込む。
次の日、白翁堂は新三郎の顔に死相が出ているのを発見する。
新三郎はお露とお米がすでに自害して果てたことを
伴蔵から聞かされ最初は信じなかったが、
2人の墓まで見せられては信じるしかなかった。
その夜、再びお露が現れるが
新三郎はこれまでとはうって変わって斬りつける。
しかし、心変わりを嘆くお露を前にして
心を打たれてしまいしっかと抱きしめてしまう。
日ごとにやせ衰えていく新三郎の運命は――という話。
感想
夏にぴったりの怪談話。
それでいて哀しい男と女の純愛物語でもある。
やっぱりバックボーンがしっかりしているというか、
脚本の構成力がうまく、話がすっと入ってくる。
主役の2人もさることながら、
西村晃・小川真由美コンビはさすがの一言。
ホラーは苦手だけどこういうのなら観れるんだよねえ。