1976年製作のシリーズ第35弾。
舞台をメキシコに移してコロンボが活躍する話。
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あらすじ
休暇中のコロンボは夫婦でメキシコ旅行に。
ところが、車で追突事故を起こし車を取り上げられ困り果てる。
警察のサンチェス警部は歌手殺人事件で
コロンボの活躍を知っており、車が早く戻るよう手配するから
わしの事件手伝わんかいと半ば強引に協力させる。
事件とは伝説の闘牛士モントーヤが絡んでいるもの。
現役を引退しているが今でも国民的ヒーローのモントーヤ。
彼の牧場で親友のエクトールが闘牛に殺されたのだ。
現場を見たコロンボは次々と疑問が浮かぶ。
高価な闘牛であるマリネロを親友のエクトールが殺すだろうか?
エクトールはなぜ黙って荷づくりをし牧場を去ろうとしていたのか?
コロンボはサンチェスにエクトールの死体を調べるよう忠告。
するとエクトールの死体からは注射針の痕が発見された。
コロンボはモントーヤが犯人だと確信するが動機が分からない。
そこで彼がモントーヤに仕掛けた罠とは?--という話。
感想
モントーヤの吹き替えで庄司永健さんが出ているのが印象深い。
言わずと知れた西部警察の「大門くーん!」の人だ。
この声が伝説の闘牛士の雰囲気とぴったりはまる。
サンチェス警部の新克利さんもよく合う。
長崎犯科帳のくそまじめな同心役を連想させる。
そんな声優陣に恵まれた本作だが
ま、正直ミステリーとしてはどうかと思う。
動機が最後まで分からないところは面白いが
「それなの?」と思わんでもない。
まあ誇り高き男と言うのはそういうもんかもしれんが。
もうちょっとなんかひねりがあったらなあと思う作品。