刑事コロンボ32「忘れられたスター」を久々に観る

1975年製作のシリーズ第32弾。
コロンボが殺人犯を逮捕しなかった唯一のエピソード。

あらすじ

かつて出演した映画の名シーンを集めた作品が発表されたことから、
再び脚光を浴びることになった大女優のグレース(ジャネット・リー)。

過去の栄光が忘れられない彼女はカムバックを考える。
しかし、医学博士の夫はその考えにはノーだった。

カムバックの資金を夫が出してくれると信じていたグレースは、
夫の財産をそれに使おうと殺人を計画する。

夫を自殺に見せかけ犯行はうまくいったかに思えたが
コロンボはその不自然さに疑問を抱く。

捜査を進めるうちにコロンボはあるカルテを発見。
グレースは治療不可能な病気に罹っていたのだ――という話。


感想

推理の切れ味は薄いが、ラストシーンが印象的な作品。

犯人役はジャネット・リー。
本人がかつてミュージカル・スターだったこともあり、
歌と踊りのシーンは彼女の昔の出演作からのものだ。

本作の特徴は彼女を守ろうとする脇の人物たち。
献身的に仕える執事、彼女のかつての共演者。
とても人情味溢れる作品に仕上がっている。

10年間射撃訓練をさぼっていて
とうとう出頭を命じられるシーンなどユーモアも抜群。
もうちょっと刈り込んで整理したらよかったのに。

変に腑抜けた感じになるのよね、長いと。
ドラマ作りというのは繊細なもんである。

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