松本清張映画「告訴せず」を久々に観る

1975年公開の東宝映画。
原作は松本清張の「黒い挨拶」第1話。

あらすじ

時は衆議院選挙真っただ中。
派閥のボスに資金を頼むが断られ、当落線上にいる与党候補木谷(渡辺文雄)。
なりふり構わずライバル派閥の大臣に助けを求め了承される。
金の受け渡しは目立たない人間がいいということで、
妹のムコ殿・省吾(青島幸男)を使い3000万を手に入れる――
はずだったが、こともあろうに省吾が金を持ったまま蒸発。

訴えようにも選挙資金の裏金なのでどうしようもない。
金を持ち逃げした省吾は潜伏した温泉地で
旅館の女中・お篠(江波杏子)と懇ろに。
ところが、好事魔多し。
旅館で客の金の盗難事件発生。
冴えないくせに大金持ってる省吾が疑われ、
取調室で本当のことをゲロする。

しかし、木谷たちは無関係を主張。そりゃそうだ。
釈放された省吾、ますます有頂天に。
お篠とともに東京に出て、相場に手を出し始める。
そこでまたまたぼろ儲け。
3000万が8倍の2億4000万になる。

お篠の願いで省吾はモーテルを買い取るが
肝心の省吾は逃亡中のため、名義は強引にお篠のものに。
省吾は徐々に破滅の道を辿っていた――という話。


感想

因果応報というか悪銭身に付かずというか。
省吾は決して「青島だア!」とは叫ばない。
当たり前だが。
ま、結局省吾の気の弱さが災いをもたらすわけだが、
江波杏子に迫られたらしゃあないかも。
色気抜群だわ、胸でかいわ。
ある意味怖いぞ。食われそうで。
ジャンルでいえばクライムサスペンスということになるのかな。
90分という短い時間の中で、スピーディーだし
展開が読めなくて飽きない。ブラックユーモア的な部分もあるし。
久々に観てもやっぱり面白い作品。

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