刑事コロンボ6・名作「二枚のドガの絵」を久々に観る

1971年製作の第6弾。
ラストの切れ味が最高。

あらすじ

高名な美術評論家デイル・キングストン(ロス・マーティン)。
億万長者で絵画収集家の叔父のランディを彼の自宅で射殺し、
部屋を荒した後で2枚のドガの絵を盗む。

何でかというと泥棒に入られたと見せかけるためだ。
遅れて画家志望の共犯者トレイシーが入ってくる。

アリバイ作りのため、デイルはパーティーに出席。
トレイシーは時間をずらし、発砲してガードマンにたった今事件が起きたと思わせる。

数日後、デイルはトレイシーから銃とドガの絵を受け取り
無情にもトレイシーを殺害。

完全犯罪成立と思いきや、自宅に帰るとコロンボが待ち受けていた。
コロンボがデイルが手にしている絵を見ようとしたため、
新人が描いた絵だと偽り慌てて隠す。

叔父の遺言によれば集めた絵はすべて別れた妻エドナのもとに入ることになっていた。
そして多くの人に楽しんでもらおうと学校などへ寄付してもらう予定だった。

そうはさせじとデイルはエドナを犯人に仕立てるため、
銃やドガの絵をエドナの家に隠す。
だが、コロンボによってその策略は破られる。その決め手とは?--という話。


感想

名脚本家ジャクソン・ギリスによるアイデア抜群の作品。
指紋を使ったトリックは原作者もピーター・フォークも絶賛したとのこと。

確かにラストの切れ味はシリーズ全体を通しても上位に入る。
いいトリックというのは観ている側に
「なんでそれに気づかなかったのだろう」と思わせるものだというが
この作品はまさにそれである。

時間もだらだらと長くなく、コンパクトで
コロンボがヌード・モデルを相手に恥ずかしながら
尋問をする面白シーンなどもあり無駄がない。
個人的には刑事コロンボベスト5に入る作品。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る