1983年出版の作品。
同年にザ・サスペンスでテレビドラマ化され、
2004年に月曜ミステリでも映像化された。
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あらすじ
お遍路でにぎわう菜の花畑の四国路。
そこで遍路姿の老人の刺殺体が発見された。
被害者は東京の著名な銀行経営者と判明。
同行していたはずの秘書が失踪するが発見される。
彼女は老人の甥が殺したと証言し、自分も命を狙われてるという。
しかし甥には完璧なアリバイが。
十津川と亀井コンビは事件の裏側を探るが
その間にも容疑者と目される人物が次々と殺されていく――という話。
感想
面白いだろうと思って期待して読んだけど
途中からたぶんこうなんじゃないかと思い始めて
やっぱりかいとなった話。
これは途中で犯人像がわかっちゃう。
なんてんだろ、そこをそらすために他の部分があるというか
スープと麺がからまないといいますか。
1983年版は休暇を利用して四国旅行中の
日下刑事(金田賢一)が列車内で死体を発見する展開。
秘書は小石川養生所で働いていない根本律子、
甥は中島久之、十津川警部は若林豪、亀井刑事は坂上二郎。
昭和ですねえ。
2004年版は銀行ではなくスーパーチェーンの会長に変更。
十津川警部は亡き親友の娘がお遍路中に自殺した場所に
花を供えにいくところから始まる。
死体の発見場所はこっちのほうが原作に忠実。
秘書は榎本加奈子、甥は内藤剛志が演じている。
原作にはないどんでん返しと榎本加奈子がよかった。
内藤さんなんか今では十津川警部だもんねえ。