西村京太郎65「四国連絡特急殺人事件」を読む

1983年出版の作品。
同年にザ・サスペンスでテレビドラマ化され、
2004年に月曜ミステリでも映像化された。

あらすじ

お遍路でにぎわう菜の花畑の四国路。
そこで遍路姿の老人の刺殺体が発見された。
被害者は東京の著名な銀行経営者と判明。
同行していたはずの秘書が失踪するが発見される。
彼女は老人の甥が殺したと証言し、自分も命を狙われてるという。
しかし甥には完璧なアリバイが。
十津川と亀井コンビは事件の裏側を探るが
その間にも容疑者と目される人物が次々と殺されていく――という話。


感想

面白いだろうと思って期待して読んだけど
途中からたぶんこうなんじゃないかと思い始めて
やっぱりかいとなった話。
これは途中で犯人像がわかっちゃう。
なんてんだろ、そこをそらすために他の部分があるというか
スープと麺がからまないといいますか。


1983年版は休暇を利用して四国旅行中の
日下刑事(金田賢一)が列車内で死体を発見する展開。
秘書は小石川養生所で働いていない根本律子、
甥は中島久之、十津川警部は若林豪、亀井刑事は坂上二郎。
昭和ですねえ。

2004年版は銀行ではなくスーパーチェーンの会長に変更。
十津川警部は亡き親友の娘がお遍路中に自殺した場所に
花を供えにいくところから始まる。
死体の発見場所はこっちのほうが原作に忠実。
秘書は榎本加奈子、甥は内藤剛志が演じている。
原作にはないどんでん返しと榎本加奈子がよかった。
内藤さんなんか今では十津川警部だもんねえ。

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