西村京太郎153「十和田南へ殺意の旅」を読む

1989年出版の作品。
記念すべき土曜ワイド劇場最終回として映像化。

あらすじ

「姉を殺した男に復讐する」と
恩師に手紙を残し十和田湖に向かった井関ゆき。

その後湖畔のペンションから
予告通りゆきの姉の元恋人・古木の刺殺体が発見される。
ゆきは警察に自首し、事件は簡単に終わったかに見えた。

ところが解剖の結果、死因は刺殺ではなく絞殺と判明する。

ゆきが手紙を出した相手である中村弁護士は、
十津川警部の大学時代の同窓だった。

十津川警部たちが古木を殺す動機を持つ3名を割り出す一方、
ゆきの無実の証明に奔走する中村弁護士だが――という展開。


感想

映像化では中村弁護士は亀井刑事の亡き親友の息子に変更。

また、古木の死因は絞殺ではなく
青酸カリによる毒殺になっている。

それから「十和田湖」ではなく「芦ノ湖」。経費削減か。

原作は全体的に本格ミステリ感の強い作品。

死んだ古木から生前かかわりのあった人間に
招待状が届く展開なんてのはその最たるもの。

この頃は亀井=高田純次。

高橋十津川との折り合いが悪いなんて
話があったが真相はわからない。

まあとてもバランスがいいとは思えないが。

ゆきを演じたのは星野真里。サスペンスの似合うお方ですな。

しかしこういう内容ならわざわざ
トラベルミステリーって名うたんでもいいのでは。

ある意味一番悲惨なのは中村弁護士だけどねえ。

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