西村京太郎174「スーパー雷鳥殺人事件」を読む

1990年出版の作品。
1995年と2012年に土曜ワイド劇場で映像化。

あらすじ

自殺を図るため福井の東尋坊に向かった男、佐々木。
ところが「スーパー雷鳥3号」の車内で、池辺興産社長の毒殺に遭遇。

池辺から託された手紙には、
復讐の依頼と自分の命を狙う疑いのある人物リストが。

池辺の妻、その兄、副社長、顧問弁護士――。
突然のことに戸惑う佐々木に謎の女が接近。

怪しい男に命を狙われる中、
義憤心にかられた佐々木は事件の捜査に乗り出した
十津川警部たちを欺いて調べを進めようとする。

だが、池辺の手紙にあった疑惑の人物が
一人また一人と殺されていく――という話。


感想

土曜ワイド劇場で2度映像化されている作品。
1度目は「スーパービュー踊り子号殺意の旅」、
2度目は「スーパービュー踊り子連続殺人」のタイトル。
まあ映像化しやすいといえばしやすい。

1度目の時はまだ三橋・愛川コンビの時代。
内容はほぼほぼ原作通りだが、殺害の動機に原作にはない味付けが。
この作品の場合はより動機が明確になっていいのでは。

2度目の場合は高橋・愛川コンビに代わっている。
池辺の死体の第一発見者は佐々木だが、
十津川・亀井コンビも出張のため列車に乗っている。

まあなんと都合のいい話。

列車はどちらも「スーパービュー踊り子号」に変更。
そんなに東京発じゃないと都合が悪いのか。

東尋坊はどこへやら。昔はラストでやたら飛び込んでいたが。
ま、そんな感じの作品。

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