隠れた名作ハードボイルド・結城昌治「エリ子、十六歳の夏」を読む

1992年出版の連作ハードボイルド。
1990年にフジテレビでテレビドラマ化。
主演は芦田伸介。范文雀、いかりや長介、浜田万葉、坂上香織などが出演。
脚本は今は亡き野沢尚。観てみたいドラマですな。

あらすじ

高校2年の孫娘、エリ子が突然家出した。
娘の失踪になぜか冷淡な両親に代わり
元刑事の祖父田代はエリ子の行方を追う。
新宿のディスコ、六本木のクラブ、
小劇団のたまり場などエリ子の行方を
エリ子の友人キティの手助けを借りながら捜し歩く。
一歩ずつエリ子に近づいていくが、再会した時衝撃の真実が――という話。


感想

1.バラの耳飾り
2.銀のブレスレット
3.白鳥のブローチ
4.黒揚羽のリボン
5.サファイアの指輪の5編から成る連作ハードボイルド。

まあ上手い。とにかく上手い。
さすがとしか言いようがない。
それぞれ事件に遭遇するのだが
さすが元刑事、きっちり解決していく。
しかしそこには哀愁が漂ったり、時には苦い思いもある。
よかったよかったとなるばかりではない。
そこらへんも上手い。

元刑事が孫娘を探すという設定は
今裏返して書いたら新鮮味があって意表をつくかも。
今度やってみようかね。なんたって少子高齢化社会だから。
でも地の文が結構きちんとしてないとスカスカになりそう。

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