2002年出版の作品。映像化はまだなし。
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あらすじ
大阪から北陸本線を走る特急サンダーバード。
ある日、この列車が400人以上の乗員・乗客とともにジャックされた。
犯人グループの要求は身代金なんと11億円。
拒否した場合はサンダーバードを爆破するという。
偶然車内に居合わせた北条刑事の協力を得て車内の様子を探る十津川警部。
途中駅を通過し走り続けるサンダーバードの異変に気付き騒ぐマスコミ。
犯人からの指示で11億円のうち3億円はヘリからばらまかれてしまう。
和倉温泉駅に列車が着き、5分後に爆破されると知り慌てて逃げる乗客たち。
犯人グループはところどころで爆弾を使用しながらまんまと身代金をせしめる。
冷静にグループを率いているのは誰なのか?
十津川は犯人たちがもう一度同じ手口で犯行を行うと予測するのだが――という話。
感想
なかなかサスペンスフルで面白い。
サンダーバードに乗ったことがあるだけに情景がわかって尚更。
北条刑事が偶然旅行で乗ってるのはまあご愛敬。
そんなんでもないとなかなか変化はつけられんからねえ。
ある意味金持ちの愉快犯的犯罪ともいえ、現実にありえない話ではない。
こんなん映画にしたら面白いと思うんだけど。
でも日本でこの手の映画やると大コケするからなあ。
「新幹線大爆破」とか「誘拐」とか。
出来は悪くないのになぜか客はこない。日本の伝統。
そりゃまあハリウッドと勝負したら勝てないジャンルだけどねえ。
ラストもオチが効いてていいよね。