西村京太郎368・左文字進シリーズ「兇悪な街」を読む

2004年出版の左文字進シリーズ。

あらすじ

左文字の親友である同業者の川村が射殺される。
婚約者もいて幸せになろうとしていた彼はなぜ殺されたのか?
川村が引き受けていたと思われる調査を左文字は引き継ぐ。
調査の結果、川村は婚約者と違う女と共にいたことがわかる。
さらに左文字の妻・史子や川村の婚約者もその女を見たことが
あるという。
しかし、その女を追った婚約者は失踪、史子は襲われ
記憶喪失になるなど前途多難。
左文字は事件の背後にうごめく金で殺しを請け負う人間の
存在を突き止めるが、犯人達の巧妙な手口に振り回される。
左文字は更なる犯罪を食い止められるのか?――という話。


感想

面白いことは面白いのだけど結構粗さも目立つ作品。
まず川村の婚約者が行方不明になるのだが理由がわからない。
突如戻ってくるし。
次に史子が記憶喪失になったあげく、爆破事件の現場にいたのが
ある意味スルーみたいな感じで話が流れていく。
そこ大事なとこなんちゃうの。
さらにハイテクを駆使した姿なき殺人者という話なのだが
そこまでハイテクということもない。
ただの爆弾遠隔操作やん。
あと全6章から成り立っているのだが、何となく流れが止まる。
1章ずつプツプツ止まる感じ。

かつての「消えた巨人軍」や「華麗なる誘拐」「ゼロ計画を阻止せよ
盗まれた都市」といった左文字進作品は面白かったのだが。

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